いっちゃんです。

ちょっと前に東京でも雪が積もった、と言うニュースを見て。
普段雪が降らない地域で積もる。
これは本当に大変なこと。

私が住むところは、ほとんど雪が降りません。
年に数回、パラパラと降る程度。
今までで雪が積もった記憶は、ほんの数回。

その数少ない記憶で、1番大変な思いをした時のことを。
その時、高校生だった私。
夜から雪が降り始め、朝には積もっていました。
積もったと言っても数㎝。
雪はやんでいました。

期待していたけど、学校は休みになりませんでした。


雪用の靴など無い。
長靴さえありません。
私は何も考えず、制服に正靴で家を出たのです。
無謀すぎ。
そして、すぐに後悔しました。


雪が溶けて凍った歩道。
道路の端に残る雪。

歩くとツルツル滑るのです。
私はガードレールにつかまりながらヨタヨタ歩いていました。
あんよが上手状態です。
赤ちゃんなら褒めてもらえるのに、高校生なのでただの見通しが甘い女です。


ガードレールも永遠に続いてる訳ではありません。
途切れたらどうやって歩けば良いのか。
腹這いに滑って行くか！


びしょ濡れなるわ。
しかも車や自転車通ったら危ないし。
いらん決意するとこやった。

ガードレールの端につかまって呆然と立ち尽くしていると。
前を歩いていたスーツの男性が派手にすっ転んで仰向けに寝転んでいました。

「大丈夫ですか⁉︎」
と駆け寄りたいが動けない。
駆け寄ったら最後、私も同じように滑って寝転んでしまう。
知らん会社員と道路で添い寝は嫌です。


ハラハラと見守っていると、男性はヨロヨロと起き上がり、這うように進んで行きました。

それを見て
「あ、学校休もう」
と、家に戻った。

学校に
「道路滑って歩けないので休みます！」
と連絡して、一日中家でぬくぬくゴロゴロしてました。

でもこれが試験の日だったら？
受験だったら？

仕事だったら？

無理してでも行ってしまうんでしょうね。
いつか来るかもしれない積雪に備える必要あるかも。


ひーちゃんは
「雪降ったらいいのにー！なかなか降らへん！」
と残念がっているが。
パラパラ程度ならいいけど。
積もったら大変やねんで。

都会に雪が降った映像見ると。
大変だった高校生のあの日の朝を思い出すのです。


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